このクレジットカードの支払、去年の経費に入れ忘れたぁぁぁ・・・
落ち着いてください!まだ税金を取り戻せる可能性があります
確定申告で去年の経費を入れ忘れてしまっても、諦めるのは早い!
今回の記事では
- 去年の経費を入れ忘れたときの対応策
- しれっと今年の経費に入れるのがNGな理由
について、解説します。
去年の経費を入れ忘れたときの対応策
「更正の請求」手続きで、税金を取り戻す
経費を入れ忘れたら、「更正の請求」手続きによって、税金を取り戻せます。
- 「更正の請求」とは?
-
税金計算をやり直して、払いすぎた税金を返してもらうためのお願い
※例えば、2019年度の経費を入れ忘れた場合は、2019年度の税金計算をやり直して、払い過ぎた税金を還付してもらえます。
「更正の請求」はあくまで、お願いです。
税務署のチェックが完了し、許可が下りて初めて、税金が還付されます。
すぐに税金を返してもらえるわけではないことを覚えておきましょう。
「更正の請求書」の作り方
国税庁の確定申告書等作成コーナー(こちらから国税庁のHPに飛びます。)で、簡単に更正の請求書を作成できます。
基本的に指示に従って入力をするだけでOK。
具体的には、下記のような書類作成の流れになります。
- 経費を入れ忘れた年度の確定申告書を見ながら、申告書(一枚目)の内容を入力
- 追加した経費を含めた、事業所得の所得金額を入力
- 還付金額が自動で計算される
- 書類を印刷して提出
「更正の請求」の添付書類
次の書類を、更正の請求書と一緒に税務署に提出してください。
入れ忘れた経費の内容を証明するもののコピー
- クレジットカード明細
- 領収書
- 請求書 など
「更正の請求」の期限
「更正の請求」の期限は、当初の申告期限から5年間です。
例えば、2020年度の確定申告なら、「更正の請求」の期限は次の通り
- 当初の申告期限⇒2021年3月15日
- 更正の請求の期限⇒2026年3月15日(当初の申告期限の5年後)
「更正の請求」のデメリット
更正の請求することの、デメリットはある?
税務署に申告書を細かく見られることです
税務署は、還付請求(税金を返すこと)に関しては、すごく嫌がります笑。
なので、税金を返してもらう手続きである「更正の請求」は、税務署の厳しいチェックが入ります。
さらに「更正の請求」だけでなく、当初提出した確定申告書もチェックされることになるので、ご注意ください。
しれっと今年の経費に入れるのがNGな理由
入れ忘れた経費を、しれっと今年の経費に入れたらだめなの?
NGな理由が2つあります
- 税務署に見つかったら、直さないといけない
- 適当に経理する癖がつく
税務署に見つかったら、直さないといけない
税務署は、基本的には細かいところまで見ないことが多いです。
なぜ、税務署は細かいチェックをしない?
- 余裕がない(人手も時間も限りがあります)
- 少額の経費を指摘したところで、取れる税金が少ない(取れる税金より税務署職員の人件費の方が高い)
※ここだけの話、少額の経費に限れば、しれっと今年の経費に入れても問題になることは、ほとんどありません。
ただし、
万が一、細かいところまで見られて、去年の経費を入れていると分かったら、修正申告をしないといけません。
修正申告はとても骨が折れます
適当に経理する癖がつく
去年の経費を今年に入れると、「経費を入れ忘れても、まあいっか。来年入れればいいし」という思考になりがち。
そうすると、徐々に経理が適当になってしまいます。
適当に経理する癖がつくと、いつか税務署に指摘され、痛い目を見ます。
しれーっと今年の経費に入れるのはやめておきましょうね
まとめ:去年の経費を入れ忘れたら、更正の請求をする
去年の経費を入れ忘れても、あきらめるのは早い。
「更正の請求」手続きで、税金を取り戻しましょう!
「更正の請求書」は、国税庁の確定申告書等作成コーナーで、簡単に作成できます。
また、しれっと今年の経費に入れるのは、
- 見つかった場合に修正申告が必要
- 適当に経理する癖がつく
というリスクがあるので、やめておきましょう。