日商簿記2級から税理士試験への挑戦はあり?

日商簿記2級から税理士試験の挑戦
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日商簿記2級の試験を受験されたみなさま。お疲れさまでした。

試験問題を見ましたが、最近の簿記2級の試験問題は、本当に難しいですね。

合格された方は、とても優秀な方だと思います。(正直、僕は無勉強で受かる自信がありません・・・)

僕が受験したのは第115回(2007年2月)の試験です。

当時の問題は今ほど難しくなく、合格率は40%ほど。過去問を5年分解けば十分合格可能でした。

いかに今の簿記2級の試験が難しいか、分かりますよね。

当時大学2年生だった僕は、合格後すぐに税理士試験に挑戦することを決意します。  

それから15年後の現在。

無事に税理士になれたものの、会計事務所業界に嫌気がさし、今はひとり税理士として生きています。

そんな僕が、

「簿記2級から、税理士試験の挑戦はありか?」

「効率よく幸せになれるか」という方向からお話したいと思います。  

目次

日商簿記2級と税理士試験の違い

現在の簿記2級はとても難しいです。

この「難しい」というのは、「問題が」という意味。

税理士試験は、簿記2級とは違う別の難しさがあります。

税理士試験は「合格するのが」難しいのです。

合格するのが難しい理由3つ
  1. 税理士試験の合格率
  2. 試験が年1回しかない
  3. 5回(5科目)試験に合格しなければならない

税理士試験の合格率

税理士試験は問題の難易度に関わらず、毎年合格率が10%~15%で固定です。

問題が難しい年も簡単な年も、合格率はほぼ変わりません。  

これは税理士試験が、相対試験(相対評価で合格が決まる)であることを表しています。

※日商簿記は絶対評価で合格が決まります。

つまり、ライバルを蹴落として上位10%に入らないと受からない試験なのです。

試験が年1回しかない

税理士試験は毎年8月が試験日です。

試験は年1回だけ。

日商簿記2級の、3分の1しか合格のチャンスがありません。

5回(5科目)試験に合格しなければならない

全11科目あるうちの5科目合格して、初めて税理士試験合格となります。

科目は1度に受かる必要はなく、ほとんどの人は1年に1科目か2科目の受験をします。

そのため、合格するまでには

  • 1年1科目受験する人は、早くても5年
  • 1年2科目受験する人は、早くても3年

かかります。

僕の感覚では、合格までの期間は  

  • 社会人なら7~10年
  • 試験に専念するなら4~6年

ぐらいになると思います。 ちなみに僕は「試験専念4年・社会人2年」で、合計6年かかりました。

税理士の実態【苦労して手に入れる価値があるか】

税理士試験に挑戦している間は、色々なものを犠牲にして勉強時間にあてます。

苦労して試験に合格したとしても、リターンが少なければ効率が悪いですよね?

税理士資格のリターンは、その人の価値観次第。

リターンがイメージしやすいように

  • 税理士の働き方
  • 税理士の将来性

を紹介します。

税理士の働き方

最初は経験を積むために、会計事務所や税理士法人に勤務します。

要注意なのは、この業界はブラックが多いということ。  

ホワイト会計事務所を引き当てられなかった大半の方は、ブラック会計事務所で修業を積むことになります。

この業界は基本ブラックですが、メリットもあります。

税理士業界のメリット

専門性が高いので、つぶしがきく(転職しやすい)

税理士試験に合格し、実務を2年経験すると税理士資格を取得できます。(独立可能になる。)

独立しても食えないのでは?

という意見もありますが、少なくとも僕の周りで独立して食えていない人はいません。(最初の数年は食えないかも)

税理士の将来性

「AIが仕事を奪うから、税理士はオワコン」と言われていますが、これは間違っていると思います。

税理士の仕事の根幹である、「相談業務」はAIで代替できません。

なので、税金の相談需要がある限り、税理士は生き残ります。

また、僕はAIは敵ではなく、単純な仕事を効率よく、楽にしてくれる味方だと思っています。

単純な経理業務をAIで効率化し、相談業務に専念する。

これが税理士の将来像になるでしょう。

税理士の平均年齢は60歳以上。
AI?何それ? っていう方が多いので、今から税理士なる若い方は有利だと思います。

簿記2級から税理士試験の挑戦をおすすめしない人

簿記2級から税理士試験への挑戦を「おすすめしない」人は次の通りです。

  1. 失うものが多すぎる人
  2. もともと稼ぐ能力が高い人

失うものが多すぎる人

税理士試験の勉強中は、空いている時間をすべて勉強にあてるライフスタイルになります。

長期間、勉強だけのライフスタイルを想像してください。

「家族との時間」など、色々なものが犠牲になると思います。

今まで積み上げたものを犠牲にする覚悟がなければ、税理士試験の挑戦はやめておいた方がいいかもしれません。

もともと稼ぐ能力が高い人

もともと稼ぐ能力が高い人にとって、税理士試験は効率が悪すぎます。

5年から10年の間、税理士試験の勉強に拘束されるうえ、税理士になっても稼ぎはそこそこ止まり。

稼げる能力が高い人は、勉強時間を他のことに充てた方が、効率が良く幸せになれるはずです。

簿記2級から税理士試験の挑戦をおすすめする人

簿記2級から税理士試験への挑戦を「おすすめする」人は次の通りです。

  1. 失うものが少ない人
  2. 「国家資格というセーフティーネット」が欲しい人

失うものが少ない人

長期間、勉強しかできないライフスタイルは、色々なものを犠牲にします。

でも今まで積み上げてこなかった人は、失うものは少ないですよね。(時間と授業料は失いますが。)

そんな人にとって、税理士試験は人生一発逆転の大チャンスかもしれません。

失うものがない人は、エネルギーを税理士試験だけに集中できます。

「国家資格と言うセーフティーネット」が欲しい人

国家資格はセーフティーネットです。

何もない人間でも税理士の資格さえ取れれば、ある程度の人生が保証されます。

税理士資格で保証されること3つ
  1. 就職口に困ることは少ない
  2. 税理士資格があり一通りの業務ができれば、最低でも年収500万稼げる
  3. その気になれば、独立するのが簡単

サラリーマンに向いてない自覚がある人は、上記のセーフティーネットによる恩恵は大きいです。

僕自身、めちゃめちゃサラリーマンに向いていませんので、「税理士資格というセーフティーネット」を得ることができて、本当に良かったと思っています。

税理士試験の予備校選びについて

僕は受験生時代、「TAC」、「資格の大原」という大手の予備校に通っていました。

結果的には、どちらも大差がないように思います。

僕の感覚では・・・
  • 予備校の言いなりで言われたことだけやっていた年⇒落ちた
  • 予備校をあくまで基礎知識を学ぶ一つの手段として考えた年⇒受かった

なので、予備校選びよりも、自分で考えて勉強方法を見つけることが重要です。

そういう意味では、予備校に通わず「STUDYING」のようなオンライン授業で済ますのも全然ありだと思います。

結論:税理士試験は犠牲にするものが多い【決断は慎重に】

「簿記2級から税理士試験に挑戦」は慎重に考えた方がいいです。

税理士試験は、犠牲にするものが大きい試験です。

そもそも「稼ぐ能力が高い方」は、勉強時間を他のことに充てた方が効率的に幸せになれるはず。

僕のように、「サラリーマンに向いてない自覚がある方」は、「国家資格というセーフティーネット」を獲得できれば、効率的に幸せになれると思います。  

日商簿記2級から税理士試験の挑戦

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