(確定申告書をポチポチ作成中) よし、これで税務署に提出っと。
ちょっと待った!それじゃ、会社に副業がバレてしまいます。
できることなら、会社に副業のことはバレたくないですよね?
今回は、副業がバレない確定申告の仕方について解説します。
- 副業がバレる理由
- 副業がバレないようにする方法
- 確定申告書作成コーナー【国税庁HP】で申告書を作る際に、副業バレを防ぐ方法
- 確定申告が不要になった人が、副業がバレないようにする方法
名前:スフィンクス(税理士)
税理士業界で、10年間経験を積んだのち独立。小規模事業者の経営支援や、法人化コンサルを中心に活動中。
副業がバレる理由は住民税
そもそも、なんで副業がバレるの?
役所から会社へ送られる住民税の通知に、副業の所得が載ってしまうからです。
住民税の通知の仕組みは、下図のようになっています。
上記の通り、普通に確定申告をすれば会社に副業の所得の情報が伝わってしまうのです。
副業バレを防ぐ方法
ここから、副業バレを防ぐ確定申告について図解していきます。
副業バレを防ぐ方法は、確定申告書の2枚目のこちら
該当部分を拡大するとこちら。
ここに「自分で納付」に〇を付けてください。
この「自分で納付」に○が付いていると、下図のような情報の流れになり、会社に副業の所得の情報がバレずに済みます。
確定申告書作成コーナー【国税庁ホームページ】の申告書作成で副業バレを防ぐ方法
といっても、今どき手書きで申告書を作成される方は少ないと思います。
ここでは「確定申告書作成コーナー」で確定申告書を作るときに、副業バレを防ぐ方法を、解説します。
- 確定申告書作成コーナーとは?
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国税庁のホームページにある、確定申告書作成用のページ。無料で使えて、指示に従っていれば申告書が作成できるので、副業されている方におすすめ
確定申告書作成コーナーはこちらです。
この確定申告書作成コーナーで申告書を作成するときに、副業バレを防ぐ方法を図解していきます。
副業バレを防ぐ方法は、最後の方の入力画面になります。
前半は指示に従って、申告書を作成していきます。
入力を進めていき、下図のところまで来たら、いったんストップしてください。
ここまできたら、下図のような画面になりますので
「住民税に関する事項」をクリックします。
申告書が入力できた達成感で、飛ばしてしまいがちなので要注意。
「住民税に関する事項」をクリックすると、次の画面が出てきます。
ここで「1.給与・公的年金等以外の所得がある方の入力項目」で、「自分で納付」にチェックを入れます。
これで副業の所得の情報が、会社に伝わることはなくなります。
念のため、完成した申告書を確認して、下図のように「自分で納付」に〇が入っているか確認してくださいね。
確定申告が不要になった場合の、副業バレを防ぐ方法
副業の「所得」が20万円以下であれば、所得税の確定申告をする必要はありません。
ただし、「所得税」の確定申告が不要になった場合でも、「住民税」の申告は必要です。
住民税の申告書でも、同様に副業バレを防ぐ方法があります。
住民税の申告書の様式は、自治体によって違いますが、「給与・公的年金以外の所得に係る市民税・府民税の納税方法」というところを探してください。
例)大阪市の申告書では、下図の通りです。
ここで、「自分で納付」にすることによって、役所から会社に、副業の情報が流れなくなります。
まとめ:副業で確定申告をする方は住民税に注意
副業が会社にばれないためには、確定申告書の2枚目「給与・公的年金以外の所得に係る市民税・府民税の納税方法」を「自分で納付」にする必要があります。
ここを「自分で納付」にすれば、役所から会社に副業の所得の情報が伝わらないので、副業バレを防止できます。
「確定申告書作成コーナー」で申告書を作成する場合は、「住民税に関する事項」の入力を忘れないようにして下さい。
また、所得税の確定申告が不要になった方については、「住民税の申告」が必要です。
住民税の申告についても、同様に「自分で納付」と記載することで、副業バレを防ぐことができます。