手っ取り早く売上を増やしたいけど、いい方法ないかな?
それならリスティング広告がおすすめです
- リスティング広告とは?
-
広告費用を払って、自社ホームページを検索上位に表示させること。
Google広告やYahoo広告などがある。
リスティング広告を使えば、すぐに売上を増やせるかもしれません。
ただし手っ取り早く売上を増やせる反面、色々な注意点もあります。
今回の記事では、中小企業・個人事業主のリスティング広告について、解説します。
- 中小企業・個人事業主がリスティング広告をするメリット・デメリットが分かる
- リスティング広告の運用戦略が分かる
- 初心者が何から始めればいい分かる
リスティング広告のメリット
リスティング広告のメリットは、次の通りです。
- 即効性がある(売上をすぐに増やせるかも)
- 計画的に経費を使える
詳しく解説していきます。
即効性がある
リスティング広告の最大のメリットは、ほかのネット集客の手法と違い、即効性があること。
以下、ほかのネット集客の方法と比較してみました。
手法 | 効果が出るまで |
---|---|
SEO | 自然な検索順位が上がるまで、3ヶ月~半年ほどはかかる。 |
SNS | フォロワーを増やすまで相当時間がかかる。 |
メルマガ Lステップ | 顧客リストを獲得まで相当時間がかかる。 |
リスティング広告 | すぐに売上を増やせる可能性がある。 |
即効性があるので、とにかく早く売上を増やしたい!という方にとっては、最適なネット集客の方法です。
なぜリスティング広告なら、すぐ売上を増やせるの?
ホームページのアクセス数を、短期間で大幅に増やせるからです
ネットで集客するには、下記の2つが必要です。
- ホームページを見てもらう(アクセス数を増やす)
- ホームページで顧客に魅力的な提案をして、成約に繋げる
リスティング広告を使い、検索の上位に表示させることで、短期間で大幅なアクセス増が見込めます。
後は、ホームページで魅力的な提案ができれば、売上を増やせるというわけです。
計画的に経費を使える
リスティング広告のもう一つのメリットは、計画的に経費を使えること。
リスティング広告では、一日の予算の設定が可能です。
決めた予算以上の広告は、配信されません。
なので、計画的に経費を使いたい方にとっては、かなりおすすめです。
どんな人が計画的に経費を使いたいいの?
利益が出すぎて節税対策したい人です
<具体例>
期首から10ヶ月経過した時点で、想定していたより利益が出ている。
このままでは、多額の税金がかかるので、あと2カ月で100万円ほど経費を使いたい。
<節税対策>
1ヶ月50万×2=100万円の予算を組み、経費を使いきる。
上記のように、節税のために計画的に経費を使えます。
リスティング広告の結果、成果が出るに越したことはありません。
仮にすぐに成果がでなくても、節税しながら将来に繋がるデータが取れるのでOKです。
将来に繋がる経費であれば、無駄遣いではありません。
詳しくはこちら:経費を使うときの最重要ポイント→簿外資産を作ること【節税と浪費の違いとは?】
リスティング広告のデメリット
リスティング広告のデメリットは、次の通りです。
- 広告を垂れ流すだけでは失敗する
- 広告の運用に知識が必要
リスティング広告をすれば、確実にアクセス数は増加しますが、アクセス数が増加しても利益に繋がるとは限りません。
- アクセス数が増えただけで、問い合わせが全くなかった
- 集客はできたが、売上以上の広告費用がかかってしまった
ということも、十分に考えられます。
リスティング広告をするなら、ただ広告を垂れ流すだけではダメです。
良い成果を出すには、正しい方法でリスティング広告を運用・管理する必要があります。
ここからは、正しくリスティング広告を運用する手順を解説していきます。
STEP1:予算を決める
まずは、リスティング広告に使う予算を決めます。
予算を決めるときのチェックポイントは、下記の通りです。
- データを十分に収集できる予算にする
- 資金繰りを圧迫しない程度の予算にする
データを十分に収集できる予算にする
リスティング広告では、まず十分なデータを集めることが重要。
そのためには、最低限の表示回数やクリック数を確保できるくらいの予算は必要です。
予算が少なすぎたら、データが集まらないのね
どの程度のデータを集めればいいかは、扱う商材によってちがいます。
クリック単価が安い商材なら、少ない予算(月5万円程度)でデータが集まります。
反対にクリック単価が高い商材なら、ある程度の予算を出さないとデータが集まりません。
資金繰りを圧迫しない程度の予算にする
リスティング広告を始めると、広告費を継続的に払うことになりますので、資金繰りに影響を及ぼします。
広告費で資金繰りが苦しくなってしまっては、本末転倒。
リスティング広告の予算は、資金繰りを圧迫しない程度の予算にしましょう。
現状の財務状況や利益の状況を見ながら、月単位で予算を決めるのがいいと思います。
資金繰りの判断が難しい方は、税理士に相談してからにしましょう。
STEP2:利益が出るように目標(成約単価)を決める
予算を決めたら、次は目標を設定します。
私は今月3件の成約数を目標にするわ
ちょっと待った!目標は成約数ではなく、成約単価で設定しましょう
- 成約単価(CPA)とは?
-
一件の成約を獲得するためにかかった広告費用の金額。少なければ少ない方が良い。
成約数を目標にしない方が良い理由は、無駄な予算を使ってしまう可能性があるから。
効率が悪い広告でも、予算を増やしまくれば成約数は増やせますが、広告費用で赤字になってしまっては意味がありません。
<具体例1>
1,000円のサービスを販売するのに、3,000円の広告費がかかった。
→2,000円の赤字広告費用をかけて成約数を増やすほど、赤字が膨らんでいく。
<具体例1>のようにならないために、成約数ではなく成約単価を目標にしましょう。
目標成約単価は、利益が出るような金額で設定します。
<具体例2>
商品の販売価格:10,000円
商品の仕入価格:3,000円
商品の粗利益:7,000円
→目標の成約単価を2,000円に設定すれば、広告費を払っても5,000円(7,000-2,000)の利益が残る。
<具体例2>は、仕入しか考慮しませんでした。
実際は、人件費や、外注費などの間接的な経費も考慮して、利益が出るような目標成約単価を設定した方が良いでしょう。
STEP3:広告を作成してGoogle広告に出稿する
予算と目標を決めたら、広告を作成してGoogle広告に出稿してみましょう。
リスティング広告は、Google広告とYahoo広告がありますが、まずはGoogle広告から始めます。
理由は、Google広告の方が、見てもらえる数が多いからです。
広告は、見出しと説明分から構成されます。
見出し | 広告を一目で説明するタイトル |
説明文 | 広告の内容を説明する文章 |
ユーザーの目に留まるような、分かりやすい見出しと説明文を作成しましょう。
そして、広告を「どんなキーワードで検索されときに表示させるか」を決めます。
キーワードを選ぶ時のチェックポイントは、次の通りです。
- 検索ボリュームがあるキーワードを選ぶ
- 広告内容に関連するキーワードを選ぶ
- 直接成約に繋がるキーワードにする
- 競合が強いキーワードは避ける
また、Google広告では、以下のことができます。
- 配信したい地域だけに配信できる
- 性別や年齢を絞って配信できる
- 曜日や時間帯を絞って配信できる
これらを駆使して、効率よく成約を獲得できる広告を目指しましょう。
STEP4:データを収集する
配信の初期段階では、データ収集が重要です。
データが集まらなければ、目標達成のための分析と改善ができません。
データ分析のためには、ある程度の成約数が必要。
一定期間が経過して成約がなければ、次のことを試して成約数を確保しましょう。
- キーワードの見直し(成約に繋がらないキーワードを除外)
- キーワードの追加(競合に勝てるキーワードを追加)
- 予算の引き上げ
- 入札単価の引き上げ
STEP5:データを分析して、広告を改善
データが集まったら、分析と改善を行っていきます。
この段階が、リスティング広告で最も重要な工程になります。
リスティング広告で重要な指標となるデータは、以下の通りです。
- 広告の表示回数
- クリック数
- クリック率
- クリック単価
- 成約数
- 成約率
- 成約単価
上記をもとに、分析と改善を行っていきます。
もし目標を達成できていないなら、どの要素が原因なのかを分析します。
<具体例1>
広告の表示回数が少なすぎる。
→キーワードの追加を検討する。
<具体例2>
クリック率が低すぎる。
→広告文を分かりやすく、訴求力がある文章に改善する。
<具体例3>
クリック率は悪くないが、成約率が低すぎる。
→LP(リンク先のホームページ)の質が低い可能性がある。LPの改善も検討。
上記のように、まずはどこに問題があるかを突き止めます。
その上で、改善策を考えて実行していきます。
分析と改善を繰り返すことで、少しずつ目標に近づきます
リスティング広告初心者の3つの選択肢
初心者がリスティング広告をするなら、何からしたらいいの?
まずは、次の3つの方法のうち、どの方法でリスティング広告をするかを決めましょう。
- 独学で勉強して、リスティング広告を始める
- 数ヶ月間のコンサルを受け、自社で運用できるようにしてもらう
- 完全に外部に外注する
おすすめは②です。
1は、時間がかかりすぎますし、間違った運用で失敗する可能性も高いです。
3は、コストがかかりすぎますし、社内にスキルがたまりません。
2(コンサルを受け、自社運用)なら、最低限のコストで済みますし、社内にスキルもたまるのでおすすめです。
まとめ:中小企業・個人事業主はリスティング広告を始めよう
手っ取り早く売上を増やしたいなら、リスティング広告を始めましょう。
リスティング広告をすると、短期間でホームページのアクセス数を増やせるので、すぐに売上を増やせるかも。
ただし、広告を垂れ流すだけでは失敗してしまいます。
広告の分析と改善を、怠らないようにしましょう。
実際にリスティング広告をするなら、まずは数ヶ月間のコンサルを受け、自社で運用できるようにするのがおすすめです。