税理士が教える絶対に倒産しない【会社・個人事業主】の条件

倒産しない会社の条件
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こんにちは。スフィンクスです。

税理士として約10年活動し、たくさんの起業家を見てきました。

起業が成功した方もいますし、残念ながら倒産してしまった方もいます。

その経験から、「倒産しない会社・個人事業主には、どのような条件があるか」についてお話します。

この記事で分かること
  1. 絶対に倒産しない会社の条件
  2. 倒産の可能性を減らすには、どうすればいいか
目次

絶対に倒産しない会社の条件

絶対に倒産しない会社とは?

「借金」と「固定費」が少ない会社

借金が少ない

ツタンカちゃん

借金はどれくらい少なければいいの?

スフィンクス所長

手持ちの現預金で、借金がすべて返せる状態なら、倒産の可能性は限りなく低いです

固定費が少ない

固定費とは、家賃や人件費など、売上がゼロでも発生する経費のことです。

固定費が少なければ少ないほど、潰れる可能性は小さくなります。  

「儲かっていること」は条件に入りません。 売上が少なくても、絶対に潰れない会社になれます。

倒産の直接的原因は資金が不足したとき

倒産した会社や個人事業主は、何が原因だったと思いますか?

倒産の直接的な原因は「資金不足」です。  

資金が不足することで

  • 借金が返済できない
  • 従業員の給料が払えない
  • 家賃が払えない

このような状態になります。

当然営業の継続が難しくなり、事業をたたむ決意するのです。

ツタンカちゃん

なぜ資金不足になってしまうの?

スフィンクス所長

「資金不足」のほとんどの原因が、借金と固定費によるものです

つまり、「借金」と「固定費」が少ないなら、倒産の可能性は低いのです。

例えば、自宅を事務所にして、ひとりでサービス業をしている会社なら  

  • 自宅が事務所なので、家賃なし
  • 借金なし(していたとしても少額)
  • 従業員もいないので払う給料なし

上記のような事業をされている方は、倒産の可能性はゼロに近いです。

仮に売上が下がったとしても、生活費さえ稼げていれば全く問題ありません。

借金は倒産の原因になる?

ツタンカちゃん

資金繰りが不安だけど、借金しない方がいいの?

スフィンクス所長

手持ちの現預金に不安があるなら、借りた方が良いでしょう

借金は少なければ少ないほど、倒産の可能性は低いです。

ただし、手持ちの現預金が少ないなら話は別。  

黒字の会社でも、目先の資金が尽きて倒産してしまう会社もあります。

目先の資金が尽きてしまわないように、まずは借金をしてでも手持ち資金を確保して、支払いに備えることが大切。

目先の資金繰りのために借金をするのは、「問題を先送りにしているだけ」と肝に銘じておきましょう。
借金は返済していなければなりませんので、必ず将来の資金繰りを悪くします。(業績が良くならない限り)

固定費を減らせない業種

業種によっては、固定費を減らせない業種もあります。

例えば、飲食業は

  • 店舗の家賃
  • 店舗の光熱費
  • 従業員の給料
  • 従業員の社会保険料

など、多額の固定費が発生します。

これらの固定費は、営業するために必要不可欠。

減らすことが難しいのです。

このように、多額の固定費が発生する業種は、残念ながら倒産しやすい業種といえます。

ツタンカちゃん

じゃあ、どうして上場企業は固定費が多いのに倒産しないの?

スフィンクス所長

上場企業は多額の内部留保(過去の蓄え)を持っているので、中小企業よりも潰れにくいのです

コロナ禍において、多くの企業の業績が悪化しています。

上場企業は、内部留保(過去の蓄え)を取り崩して、なんとか凌ぐことができます。

中小企業の倒産が目立つのは、内部留保が少ないから。

中小企業の中でも、固定費が多い中小企業ほど、危機的な状況に陥っています。

借金と固定費が多い場合の対処法

ツタンカちゃん

借金と固定費が多かったらどうしたらいいの?

スフィンクス所長

倒産の可能性を低くするには、次の手順で少しずつ事業の状態を良くしていきます

STEP
目先の資金繰りを安定させる

まずは、目先の資金が尽きないように、十分な預貯金を確保します。

ここでの借金は、やむを得ないでしょう。

STEP
利益をめちゃめちゃ出す

固定費を減らすのが難しい業種は、とにかく利益を出すしかありません。

ポイントは、節税対策などせず、税金を払ってでも利益を出していくことです。

STEP
借金を減らしていく

税金を払ってでも利益を出すのは、借金を減らすため。

節税対策をすれば、借金返済の原資がなくなってしまいます。(節税対策は、資金の流出を伴うため)


とにかく利益を出して、借金を早期に減らしていきましょう。

STEP
内部留保を貯めていく

借金を完済すると、借金返済に充てていた分の資金が余るようになります。

余った資金をどう使うかは、経営者の考え方次第。

もし、規模の拡大より、倒産可能性を減らすことを重視するのであれば、余った資金は不測の事態に備えて蓄えておきます。

倒産しない事業を作る方法

これから事業を始める人、あたらしく事業を起こす人に向けて、倒産しない事業の作り方をお伝えします。

倒産しない事業を作るためには?

筋肉質な経営をする

筋肉質な経営とは、無駄なものを極力排除した経営方針のことです。

  1. 初期投資は最低限に
  2. 固定費が少なくなるビジネスモデルに
  3. 売上は効率よく、最大限を目指す
ツタンカちゃん

そんなの、どうすればいいのよ

スフィンクス所長

簡単ではありませんし、答えは一つではないでしょう。
ただ徹底的な差別化戦略が必要なのは間違いないです。

差別化戦略に有効な方法としてWEBマーケティングがあります。良ければこちらもご覧ください。

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まとめ:借金と固定費が少ない【会社・個人事業主】は潰れにくい

倒産しない会社の条件は、「借金」「固定費」が少ないことです。

これらは少ないほど、倒産の可能性が低くなります。

ただし、手持ちの現預金が少ない場合は、目先の資金が尽きないように「借金」を検討してください。

もし、固定費が多い事業をしているなら、

  1. 目先の資金を確保
  2. 利益を出す(節税対策は不要)
  3. 借金の早期返済
  4. 内部留保を蓄える

の順で、徐々に事業の状態を良くしていきましょう。

新たに事業を始めるなら、筋肉質な経営(初期投資と固定費は少なく。売上は大きく。)を目指せば、倒産の可能性は低くなります。

倒産しない会社の条件

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