- 税金を減らしたいけど、経費を使った方がいい?
- 経費を使うなら、どんな経費を使えばいい?
できることなら税金は減らしたいですよね。
「経費を使えば、税金が減る」というのは、間違ってはいません。
ただし、ただ経費を使うだけでは皆様の本来の目的から遠ざかってしまいます。
本記事では、経費を使うときの最重要ポイント「簿外資産」について解説します。
- やってはいけない経費の使い方が分かる
- 節税と浪費の違いが分かる
- 本来の目的を達成するための、経費の使い方が分かる
名前:スフィンクス(税理士)
税理士業界で、10年間経験を積んだのち独立。
小規模事業者の経営支援や、法人化コンサルを中心に活動中。
経費を使って簿外資産を作ろう
いきなりですが、結論です。
節税のために経費を使うなら、簿外資産を作れるものにしましょう。
- 簿外資産とは?
-
帳簿に乗っていない資産のこと
具体的には
- WEBコンテンツ
- WEBマーケティング力
- 自社ブランド
- 商品開発力
- 人脈
などがあります。
これらは帳簿には載っていませんが、資産的な価値があります。
なぜ、簿外資産が大切なのか。解説していきます。
あなたの本来の目的は何か?
簿外資産を詳しく解説する前に、あなたの本来の目的を整理する必要があります。
節税をしたいと思っている人は、なぜ節税したいのでしょうか?
そんなの、無駄なお金を払いたくないからに決まってるよ
長期的な目線で考えてみてください
<例えばの話>
無駄なお金(税金)を払いたくないので、交際費を沢山使いました。
結果税金は0円になりましたが、交際費を沢山使ったせいで手持ち資金はほとんどなくなりました。
上記の例では税金は0円になりましたが、あなたの本来の目的を達成したと言えないですよね?
あなたの本来の目的は、「無駄なお金を払わないこと」ではなく
「将来のお金を増やして、経済的に豊かになること」のはずです。
将来のお金を増やすためには、「簿外資産」を沢山作っておくことが大切になります。
将来のお金を増やせる簿外資産
簿外資産の具体例として、下記の5つのものを紹介しました。
- WEBコンテンツ
- WEBマーケティング力
- 自社ブランド
- 商品開発力
- 人脈
これらに共通していることは、「将来の売上を増やせる」ということです。
将来の売上が増えれば、当然将来のお金も増えます。
節税したいなら、簿外資産を作れる経費の使い方をしましょう。
簿外資産を作れば、目先の無駄な出費(税金)を減らしつつ、「経済的に豊かになるという本来の目的」に近づけます。
簿外資産による節税と、ただの浪費の違い
経費を使う上で、やってはいけないことが「浪費」です。
「浪費」は、将来の売上に全く貢献しません。
- 必要がない飲み代※
- 必要がないゴルフ代
- 見栄のための出費
※同じ取引先との飲み会でも、人脈を築くための飲み会なら「簿外資産」となりますが、ただ自分が楽しむための飲み会なら「浪費」となります。
浪費をすると税金は減らせますが、将来のお金は全く増えません。
浪費をするくらいなら税金を払う方が、手元にお金が残ります。
以下、簡単なシミュレーションです。
<浪費をした場合>
現状の利益 | 1,000 |
浪費 | 400 |
浪費後の利益 | 600 |
税金 | 180 |
残ったお金 | 420 |
<浪費をしない場合>
現状の利益 | 1,000 |
浪費 | 0 |
浪費後の利益 | 1,000 |
税金 | 300 |
残ったお金 | 700 |
上記のように、浪費をすると「将来のお金を増やして、経済的に豊かになる」という本来の目的から遠ざかってしまいます。
使おうとしている経費が「簿外資産」になるのか、「浪費」になるのか、よく考えて経費を使うようにしましょう。
おすすめの簿外資産の作り方
簿外資産を作るなら、何から始めたらいいのかな?
WEBコンテンツから取り組んでみることをおすすめします。
自社のWEBコンテンツは、強力な簿外資産となります。
WEBコンテンツは一度仕組化に成功すると、半永久的に自動で集客してくれるようになります。
売上を増やしてくれるだけでなく、本来集客に必要な「手間」「時間」「人件費」を削減してくれます。
成功時のリターンが、とてつもなく大きいので、優先して取り組むようにしましょう。
関連記事:【個人事業主・小さな会社】がWEBマーケティングをするメリット
利益のうち、いくら簿外資産に投資すればいいか
簿外資産は将来の売上を増やしてくれますが、必ず売上が増える保証はありません。
当然、失敗することもあります。
大金をかけてWEBコンテンツに投資したけど、結果的に売上が増えなかった
なんてこともあり得る話です。
なので、失敗のリスクを考慮して、リスク許容度の範囲内で簿外資産に投資していくことをおすすめします。
具体的には、どれくらい簿外資産に投資すればいいの?
現状の利益・税金・財務状況によっても最適な金額は変わってきます。
顧問税理士と相談しながら、どの程度簿外資産に投資していくかを決めましょう。
まとめ:浪費をせず、簿外資産を作ろう
事業の本来の目的は、将来のお金を増やして経済的に豊かになること。
節税のために浪費をしていては、この本来の目的から遠ざかってしまいます。
なので、節税のために経費を使うなら、将来の売上に貢献する「簿外資産」に投資しましょう。
顧問税理士と相談しながら、リスク許容度の範囲内で「簿外資産」に投資していくのがおすすめです。
\ かんたんフォームで相談/